各種食塩のご紹介

食 生 活 と 塩

 塩は人体において「ナトリウムイオン」と「塩素イオン」の状態で存在し、
これらは生命維持に不可欠な働きをしています。
食べた栄養素の吸収を助けたり、身体のあらゆる機能を調節するだけでなく、微生物の繁殖を防止したり、
体液をアルカリ性に保つといった作用もあります。

 一方、食塩摂取が一日10g以上の近代的な食生活を営む民族においては、かなり高率で高血圧の発生が認められることより、
厚生労働省は目標の摂取量の上限を一日10gと定めました。

 しかし、1988年に発表された食塩摂取と血圧の関係を調査した大規模な疫学調査である「インターソルト・スタディー
(32ヶ国、約1万人)」の結果では、食塩摂取量と血圧値には直接的な関係がなく、むしろ肥満とアルコール摂取やミネラル
(マグネシウム等)の摂取不足の方が影響を及ぼすというものでした。
すなわち、健康を維持するには何よりも生活習慣が基本であるということを示唆していると解釈できます。

役に立てて下さい豆知識

−高血圧と塩−

 人には塩分(塩化ナトリウム)の摂取量に応じて血圧が上下する「塩感受性」と塩分が血圧に影響しない
「塩非感受性」の2つのタイプが存在します。「塩感受性」のタイプの人は、塩分摂取により過剰な塩分が、血管内に循環する
水分量を増加させ、その結果血圧が上昇するのではないかと考えられています。

 また、「インターソルト・スタディー」の調査結果では、この「塩感受性」に比べ「塩非感受性」の割合がはるかに多い(約80%) ことを示しているものと考えられます。

 つまり、「塩感受性の」人たちは血圧を下げるために減塩を心がけることが必要ですが、多くの「塩非感受性」の人たちには、 減塩することが直接の解決方法であるとは言えないかもしれません。

 しかし、通常、塩分を摂取した場合、腎機能が正常であれば、その活躍により余分な塩分は体外へ排泄されますが、腎機能が 低下していたり、加齢によって腎機能が衰えていた場合は、その排泄は不調となってバランスを崩します。
従って、日頃から塩分の過度な摂取は慎まなければなりません。

 もうひとつの観点は、塩分(ナトリウム)は体に必須なミネラル(無機質)です。しかし、塩分だけを過剰に摂っていると、 体内でのミネラルバランスを崩します。ナトリウムと同じく体に必須なカリウムやマグネシウム、カルシウム等のミネラルも同時に
バランスよく摂る事が大切です。そうすることにより、互いに助け合ってミネラルバランスを保ちます。

 −塩の作り方−

 塩は、海水または塩を含有する地層、いわゆる岩塩からいろいろな工程を経て製塩されます。
そのいくつかの方法をここに紹介させていただきます。

岩 塩

 陸封された海水の水分が蒸発し、塩の層ができます。これが地層に組み込まれて岩塩層ができます。岩塩層を採掘して、 粉砕するだけで食用になるものと、粉砕後に溶解して異物を除き再結晶させて食用となるものがあります。

海水より−天日塩−

 塩田池に海水を導入して太陽で水分を蒸発させて塩の結晶を採取します。

日本の塩 製法(1−4)

1.藻塩法

 海藻に海水をかけて乾かし、この繰り返しで海藻の表面に塩を付着させます。これに海水をかけて濃い海水を作り、筒型や 壷型の土器で煮詰めて塩の結晶を作ります。

2.塩浜式塩田

 砂浜に海水をまき、砂に塩を付着させます。これを集めて木枠の井戸に入れ濃厚な塩水を作ります。これを釜で煮詰めて 塩の結晶を作ります。

3.流下式塩田

 竹の枝を逆さにつるし、海水をかけて、この繰り返しで濃い海水を作り、これを煮詰めて塩の結晶を作ります。

4.イオン交換膜法

 通常一般的に使用されている塩の製法で、安価で大量にできるのが特徴です。海水中に含まれるナトリウムと塩素を電気的 な力を使って移動させ、濃縮します。 減圧蒸気釜で水分を蒸発させ塩の結晶を作ります。

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